神に選ばれなかった者達 前編

そう。

ほたるは、ふぁにと同じく…生贄に選ばれてしまったのだ。

…いや、むしろ逆だな。

ほたるが選ばれたから、ふぁにも選ばれたって言うか…。

まぁ、そんな感じなんだよ。

最初、それは不思議な夢だった。

ある日、途切れ途切れの浅い眠りの中に、とある男が現れた。

その男が、ほたるに謝ってきた。

「済まない」と…。

見覚えのない人に謝られてしまった。

一体何が済まないのか、そもそもあんたは誰なのか。

聞くことも出来ないまま、夜が明けて。

そして次の夜から、ほたるの更なる地獄が始まった。









…夜、眠りについたほたるに待ち受けていたのは、深い海の底だった。