俺は、自分が思いついた作戦の概要を説明した。
…作戦、とは言うが。こんな力押しの作戦は作戦とも言えない。
それでも、仲間達は。
「よし、分かった。やってみよう」
即決だった。
…せめて、もう少し考えてみなくて良いのか?
「…良い、のか?」
自分で作戦立案をしておきながら、俺は自信がなかった。
生まれてこの方、自分に自信を持てたことなんて一度もなかった。
むしろ、「お前の考えた作戦なんて信用ならないなら、実行しない」と言われた方が安心するくらいだ。
我ながら重症だな。
「良いに決まってるだろ?駄目なのか?」
「いや…。駄目ではないが…」
でも…そんなに素直に受け入れて良いのかと。
「偉そうに提案はしたが、上手く行く保証なんてないし…。それに、俺は一度逃げ出した身で…。そんな者が立てた作戦なんて…」
「…なんだ。そんなこと気にしてたのかよ?」
え?
「アホだな、あんたさん。上手く行く保証がないことくらい、こっちだってハナから分かってるっての」
「逃げ出したなんて…。そんなこと気にしてませんよ。私だって、お兄ちゃんに頼るばかりで、逃げてばかりだし…」
「のぞみは逃げてなんかいないよ。…それに、君はちゃんとこうして、戻ってきたじゃないか」
…それは。
「一人じゃ戻れなかった…。俺が戻ってこられたのは…みらくが、いたから…」
「誰と一緒でも良いよ。ちゃんと戻ってきたんだから。お前は立派だ」
と、佐乱李優が言った。
…立派だ、なんて。
生まれて初めて言われたかもしれない。
「萌音は別に、失敗することなんてどうでも良い」
久留衣萌音が、きっぱりと言った。
どうでも…良くはないだろう。さすがに…。
…しかし。
「100回失敗しても、1000回失敗しても良い。失敗することよりも、失敗を恐れて何も出来なくなることの方が遥かに怖い」
「…そうか…」
良いことを言うな、お前は。
俺には理解し難い哲学だ。
でも、それがここの掟、生贄に選ばれた者のルールなのだろう。
何度死んでも、何度殺されても、また立ち上がって戦う、不屈の精神が。
「失敗したとしても、学びと経験は得られるはずだ。それを次に活かせば良い。だろ?」
「…そうだな」
分かった。
それなら、俺も覚悟を決めるよ。
「今夜はもう遅い。実行は明日の夜だ」
佐乱李優がそう言い、一同が頷いた。
…作戦、とは言うが。こんな力押しの作戦は作戦とも言えない。
それでも、仲間達は。
「よし、分かった。やってみよう」
即決だった。
…せめて、もう少し考えてみなくて良いのか?
「…良い、のか?」
自分で作戦立案をしておきながら、俺は自信がなかった。
生まれてこの方、自分に自信を持てたことなんて一度もなかった。
むしろ、「お前の考えた作戦なんて信用ならないなら、実行しない」と言われた方が安心するくらいだ。
我ながら重症だな。
「良いに決まってるだろ?駄目なのか?」
「いや…。駄目ではないが…」
でも…そんなに素直に受け入れて良いのかと。
「偉そうに提案はしたが、上手く行く保証なんてないし…。それに、俺は一度逃げ出した身で…。そんな者が立てた作戦なんて…」
「…なんだ。そんなこと気にしてたのかよ?」
え?
「アホだな、あんたさん。上手く行く保証がないことくらい、こっちだってハナから分かってるっての」
「逃げ出したなんて…。そんなこと気にしてませんよ。私だって、お兄ちゃんに頼るばかりで、逃げてばかりだし…」
「のぞみは逃げてなんかいないよ。…それに、君はちゃんとこうして、戻ってきたじゃないか」
…それは。
「一人じゃ戻れなかった…。俺が戻ってこられたのは…みらくが、いたから…」
「誰と一緒でも良いよ。ちゃんと戻ってきたんだから。お前は立派だ」
と、佐乱李優が言った。
…立派だ、なんて。
生まれて初めて言われたかもしれない。
「萌音は別に、失敗することなんてどうでも良い」
久留衣萌音が、きっぱりと言った。
どうでも…良くはないだろう。さすがに…。
…しかし。
「100回失敗しても、1000回失敗しても良い。失敗することよりも、失敗を恐れて何も出来なくなることの方が遥かに怖い」
「…そうか…」
良いことを言うな、お前は。
俺には理解し難い哲学だ。
でも、それがここの掟、生贄に選ばれた者のルールなのだろう。
何度死んでも、何度殺されても、また立ち上がって戦う、不屈の精神が。
「失敗したとしても、学びと経験は得られるはずだ。それを次に活かせば良い。だろ?」
「…そうだな」
分かった。
それなら、俺も覚悟を決めるよ。
「今夜はもう遅い。実行は明日の夜だ」
佐乱李優がそう言い、一同が頷いた。


