すると。
「あの…そちらの方は?」
ウサギを抱いて、小屋の中に蹲っていた空音のぞみが。
みらくの方を見ながら、そう尋ねた。
みらくは、俺の後ろに隠れるように立っていた。
…何故俺を盾にする?
「見ない顔だね。…新入り?」
「あぁ…新入りだ。俺達が落とし穴を掘ったり、調理実習室を燃やしている間も、屋上に一人で隠れていたらしい」
「そうだったんだ…。…一人で大変だったね」
「う、うん…」
久留衣萌音に労われ、みらくは戸惑いながら頷いた。
「しばらく二人で屋上に隠れていたんだが…。このまま隠れていても埒が明かないからと、降りてきた次第だ」
「そうか…。何にせよ、戻ってきてくれて何よりだ。それに、新しい仲間も一緒にな」
「わ…。私は、響也くんみたいに…役には立たないと思うけど…」
謙遜するな、みらく。
誰しも始めはそんなもの、と言うか…。
俺も、まだこの夢の中に来てから一度も役に立ってないから、お互い様だな。
「そんなところに立ちっぱなしもなんだから、中に入ってくれ」
「入れるか?まだ…」
「詰め寄せて、もう少しスペースを空けよう。…のぞみ、お兄ちゃんの膝の上に乗って良いよ」
「嫌に決まってるでしょ。ウサギを抱っこすれば、もう少し入れるわ」
空音のぞみが、更にウサギをもう何匹か、膝の上に乗せてくれ。
各メンバーが、少しずつ奥に詰めてくれたことにより。
俺とみらくも、何とかウサギ小屋に腰を落ち着けることが出来た。
ギッチギチのウサギ小屋。
人間はともかくとして、ウサギに申し訳ないな。
「この人間共、邪魔」って思ってるだろうな。
ここはウサギが暮らす小屋であって、人間の避難する場所ではない。
さすがに、ウサギ小屋の中は獣臭いな。
ゾンビから逃げられるのなら、文句は言えないが。
まさか、人生でウサギ小屋の中に座る日が来るとはな…。
まぁ、ここは夢の中なんだが…。
「…それで?ギッチギチの状況で済まないが、あんた、名前は?高校生か?」
佐乱李優が、みらくに尋ねた。
「う、うん、高校生…。名前は、夜蛾みらく…」
「みらくか…。宜しくな。ここのルールについては、響也に聞いたか?」
「うん…。ある程度のことは」
「そうか…。…思うところは色々あるだろうが、何とか乗り越えていくしかない。…出来そうか?」
「…正直、まだ分からない…。…けど」
…けど?
「響也くんが、一緒に行こうって言ってくれたから…。だから、一緒に頑張ろうって思ったの」
「…そうか」
それじゃ、俺も一緒に頑張ってみようか。
「あの…そちらの方は?」
ウサギを抱いて、小屋の中に蹲っていた空音のぞみが。
みらくの方を見ながら、そう尋ねた。
みらくは、俺の後ろに隠れるように立っていた。
…何故俺を盾にする?
「見ない顔だね。…新入り?」
「あぁ…新入りだ。俺達が落とし穴を掘ったり、調理実習室を燃やしている間も、屋上に一人で隠れていたらしい」
「そうだったんだ…。…一人で大変だったね」
「う、うん…」
久留衣萌音に労われ、みらくは戸惑いながら頷いた。
「しばらく二人で屋上に隠れていたんだが…。このまま隠れていても埒が明かないからと、降りてきた次第だ」
「そうか…。何にせよ、戻ってきてくれて何よりだ。それに、新しい仲間も一緒にな」
「わ…。私は、響也くんみたいに…役には立たないと思うけど…」
謙遜するな、みらく。
誰しも始めはそんなもの、と言うか…。
俺も、まだこの夢の中に来てから一度も役に立ってないから、お互い様だな。
「そんなところに立ちっぱなしもなんだから、中に入ってくれ」
「入れるか?まだ…」
「詰め寄せて、もう少しスペースを空けよう。…のぞみ、お兄ちゃんの膝の上に乗って良いよ」
「嫌に決まってるでしょ。ウサギを抱っこすれば、もう少し入れるわ」
空音のぞみが、更にウサギをもう何匹か、膝の上に乗せてくれ。
各メンバーが、少しずつ奥に詰めてくれたことにより。
俺とみらくも、何とかウサギ小屋に腰を落ち着けることが出来た。
ギッチギチのウサギ小屋。
人間はともかくとして、ウサギに申し訳ないな。
「この人間共、邪魔」って思ってるだろうな。
ここはウサギが暮らす小屋であって、人間の避難する場所ではない。
さすがに、ウサギ小屋の中は獣臭いな。
ゾンビから逃げられるのなら、文句は言えないが。
まさか、人生でウサギ小屋の中に座る日が来るとはな…。
まぁ、ここは夢の中なんだが…。
「…それで?ギッチギチの状況で済まないが、あんた、名前は?高校生か?」
佐乱李優が、みらくに尋ねた。
「う、うん、高校生…。名前は、夜蛾みらく…」
「みらくか…。宜しくな。ここのルールについては、響也に聞いたか?」
「うん…。ある程度のことは」
「そうか…。…思うところは色々あるだろうが、何とか乗り越えていくしかない。…出来そうか?」
「…正直、まだ分からない…。…けど」
…けど?
「響也くんが、一緒に行こうって言ってくれたから…。だから、一緒に頑張ろうって思ったの」
「…そうか」
それじゃ、俺も一緒に頑張ってみようか。


