部屋に戻ったほたる。
ここで、素直にママに言われた通り、宿題に励む…。
…はずもなく。
むしろ、意地でも宿題なんかやってやるか、と思っていた。
今、家の中は無人。
ほたるが悪戯をしようと、宿題をしていようと、それを見咎めて叱る者はいない。
それを良いことに、ほたるは家探しを始めた。
と言っても、まぁ可愛いもんだ。
兄弟の机の引き出しを開けて、日記帳とか、隠してるノートとかないかなって。
やらなかった?子供の頃。
自分はやらなかったけど。
小学生とか中学生って、一番隠し事が多い歳じゃない?
だが、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、特に秘密はなかったらしく。
引き出しを漁っても、面白いものは何も出てこなかった。
ほたる、落胆。
まぁ、でもあんまり引き出しの中身を漁って、後でバレたら困るしね。
目ぼしいものが見つからなかったほたるが、次に目指したのは。
パパの書斎、であった。
この部屋は普段、子供達の立ち入りを禁止している。
別に、子供達に隠さなければならない秘密の隠しものが…っていう訳ではなく。
ただ単に、パパの仕事の道具や仕事に関する本、なくしたら困る書類などが置いてあるから。
それで、パパが家にいない時は、子供達はこの部屋に入ったら駄目、と言いつけられていただけだ。
その禁断(?)の部屋に、ほたるは足を踏み入れた。
誰も見ていない隙に、入ってはいけない場所に入る。
何だか背徳感があって、わくわくするよね。
別に、そこにほたるの好奇心を満たしてくれるものを探していた訳じゃない。
ただ単に、やってはいけないと言われていることを、やってみたかっただけだ。
普段は入ることのないパパの書斎に入って、きょろきょろと室内を見渡す。
本棚には、書類を綴じたファイルやディスク。
それに、ほたるには訳の分からない難しそうな本が、ぎっしりと入っていた。
子供が見つけて嬉しいものは、この部屋には何もなかった。
試しに、パパのワークデスクの引き出しを覗いたり、押し入れを開けてみたりしたが。
引き出しには、書類や文房具が入っているだけだし。
押し入れには段ボール箱がいくつか重ねてあって、それを覗いてみたところ。
パパの昔の服とか、古ぼけたアルバムなどが入っているだけ。
特に興味がそそられるものは、何もない。
なーんだつまらない、と思った。
つまらないなら、そこでやめておけば良いものを。
ほたるは、押し入れの中に入れてあった、三段の収納ケースを、何気なく開いてみた。
一段目は、恐らくパパが昔、仕事の取引先でもらったであろう、古い名刺が何枚か入っているだけ。
二段目は、これまた古いライターや古いメモ帳や万年筆など、ほたるにとってはガラクタにしか見えないものが、雑多に入れられていた。
そして、三段目の引き出しを開いた。
そこには、現金が入っていた。
ここで、素直にママに言われた通り、宿題に励む…。
…はずもなく。
むしろ、意地でも宿題なんかやってやるか、と思っていた。
今、家の中は無人。
ほたるが悪戯をしようと、宿題をしていようと、それを見咎めて叱る者はいない。
それを良いことに、ほたるは家探しを始めた。
と言っても、まぁ可愛いもんだ。
兄弟の机の引き出しを開けて、日記帳とか、隠してるノートとかないかなって。
やらなかった?子供の頃。
自分はやらなかったけど。
小学生とか中学生って、一番隠し事が多い歳じゃない?
だが、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、特に秘密はなかったらしく。
引き出しを漁っても、面白いものは何も出てこなかった。
ほたる、落胆。
まぁ、でもあんまり引き出しの中身を漁って、後でバレたら困るしね。
目ぼしいものが見つからなかったほたるが、次に目指したのは。
パパの書斎、であった。
この部屋は普段、子供達の立ち入りを禁止している。
別に、子供達に隠さなければならない秘密の隠しものが…っていう訳ではなく。
ただ単に、パパの仕事の道具や仕事に関する本、なくしたら困る書類などが置いてあるから。
それで、パパが家にいない時は、子供達はこの部屋に入ったら駄目、と言いつけられていただけだ。
その禁断(?)の部屋に、ほたるは足を踏み入れた。
誰も見ていない隙に、入ってはいけない場所に入る。
何だか背徳感があって、わくわくするよね。
別に、そこにほたるの好奇心を満たしてくれるものを探していた訳じゃない。
ただ単に、やってはいけないと言われていることを、やってみたかっただけだ。
普段は入ることのないパパの書斎に入って、きょろきょろと室内を見渡す。
本棚には、書類を綴じたファイルやディスク。
それに、ほたるには訳の分からない難しそうな本が、ぎっしりと入っていた。
子供が見つけて嬉しいものは、この部屋には何もなかった。
試しに、パパのワークデスクの引き出しを覗いたり、押し入れを開けてみたりしたが。
引き出しには、書類や文房具が入っているだけだし。
押し入れには段ボール箱がいくつか重ねてあって、それを覗いてみたところ。
パパの昔の服とか、古ぼけたアルバムなどが入っているだけ。
特に興味がそそられるものは、何もない。
なーんだつまらない、と思った。
つまらないなら、そこでやめておけば良いものを。
ほたるは、押し入れの中に入れてあった、三段の収納ケースを、何気なく開いてみた。
一段目は、恐らくパパが昔、仕事の取引先でもらったであろう、古い名刺が何枚か入っているだけ。
二段目は、これまた古いライターや古いメモ帳や万年筆など、ほたるにとってはガラクタにしか見えないものが、雑多に入れられていた。
そして、三段目の引き出しを開いた。
そこには、現金が入っていた。


