そんな時に出会った人。
それがらいかくんだった。
彼は、いつも私のペースを乱す。
毎朝、必ずおはようからの始まる会話で
必ずおやすみで終わる。
そんな毎日を続けて、デートに誘われた。
約束をしていた当日。
飛行機のエンジントラブルで彼は休日出勤。
デートは流れた。
何度も謝られた。
どうせみんなそんなもんだよ。
こう言うのって、これが気まずくて連絡を
取らなくなるものでしょ、と思い
その謝罪を私は軽く流していた。
ところが彼は違った。
埋め合わせの日程をすぐに提示してきた。
そして、電話をしないか?と誘ってきたのだ。
(変な人だな、やっぱ)
電話をしてみると、彼はずっと喋り続けてくれた。
好きな服の話やドラマの話、野球の話や仕事の話。
聴いているのが楽しくて時間を忘れられた。
彼は最初に「付き合ってよ。」と言ってくれたが
私は断った。
一度しか会ったこともない
直接話したこともない
お互いのことを全く知らない。
彼だって今までの人と同じ。私の家や本性を知ったら
きっと離れていく。
まして私は学生。彼は社会人。
うまく行くわけない。そう思ったから。
彼はそれでも電話で何度も言った。
「俺、愛美のこと結構好きなんだよ?」
「なんかの手違いで彼女になったりしない?」
「彼氏候補にどう?ダメ?」
だいぶ積極的な攻めの姿勢で。
その度に私は
「今はいいかなー」
「気が向いたら」
「付き合う気ないよ、そんな言われても」
と突き放し続けた。
そんな会話をダラダラと1ヶ月ほど続けて
気付けば12月も半ば、年の瀬に近づいていた。
彼が私を2度目のデートに誘ってきた。
"江ノ島にドライブデートをしよう。"
デート前日。私は怖くなってしまった。
彼と話すのが楽しい、そう思ってる自分が
心にいたから。
もしこれで嫌われてしまったら?
合わないな、って思われたら。
だったらこのまま話しているだけでいい。
これ以上傷つきたくない。
そんな気持ちが先に出た。
恐る恐るLINEを開き、メッセージを送る。
「ごめんなさい、明日のデート急用で行けなくなっちゃ った。」
「そっか、なんかそんな気はしてたよ。
大丈夫だよ!」
「ごめんね」
「会ったら明日伝えようと思ってたことがあって
今電話できる?」
なんとなく分かったような気がした。
私が「うん」と返すとすぐに電話がかかってきた。
『もしもし、』
『ごめんね、急にかけて』
『ううん、こちらこそドタキャンでごめん』
『仕方ないよ!用事だもん、、っと、えーと
話っていうのはさ、、、えっと、愛美。
らいかと付き合わない?』
『…………。』
『あれ、聞こえる?』
『…うん。聞こえてる。』
『どう?だめ?』
『嫌いとかじゃないし、らいかはとってもいい人。
だけど、今告白してくれてる人が他にもいて…
憧れてる先輩だし、仲のいい友達もいるの。
ゆっくり考えたいの、、、だから今すぐはごめん』
『…そっかぁ、。』
『話すの、やめる、?』
気まずくなって聞いた時だった。
『なんでよ!!いいじゃん!今まだ通り話そ???
それにらいか、諦めるなんて言ってないよ?
絶対に愛美に好きって言わせるんだから。
らいかは好きだよ、愛美のこと』
意外だった。
男の人ってみんな諦めると思ってたから。
でもその返事に安堵する自分もいた。
彼は宣言通り、それからも変わらず電話をかけてきては
その日にあったことを話してくれたり
昼ごはんのメニューからテレビの話まで
面白おかしく話す。
気付いたら笑顔になっていて、
気付いたら時間は過ぎている。
そんな毎日が当たり前になって、
私はとうとう先輩と友人に告白の返事をした。
"気になってる人がいるので付き合えません"と。
クリスマスイブ。
彼は北海道の実家に帰省していた。
私は莉奈と咲乃と六本木の
クリスマスマーケットに出かけた。
いつも電話してる時間。
今日は私が出かけていて遅いから
電話はできないと断っていた。
けれど…帰り道なんとなく彼の声が聴きたくなった。
なんの前触れも無しに電話をかける。
♪♪♪
『もしもし』
『どうしたの?愛美がかけてくるの珍しいね』
『な、なんとなくだよ。非リア同士クリスマスくらい
傷を舐め合ってもいいかと思ってさ。』
『っははは、ひどいな、だったら愛美がらいかの
彼女になればいいのに。』
『また、そーゆーこと言う』
『結構真剣に思ってるんだけどな、』
『はいはい』
『でたよー、その愛美のはいはい。ってやつ。
すぐあしらうんだもん』
『地元楽しんでる?』
『まぁね、久々だから』
『楽しんでね、メリークリスマス』
『気をつけて帰りなよ、メリークリスマス。』
大した会話ではなかったのだけれど
やけに落ち着いた。
いつもの儀式のようになっていたから。
年末とは忙しいもので私も彼も予定が立て込んでいた。
数日電話できない日が続き、
やっと電話をできたのは30日だった。
それがらいかくんだった。
彼は、いつも私のペースを乱す。
毎朝、必ずおはようからの始まる会話で
必ずおやすみで終わる。
そんな毎日を続けて、デートに誘われた。
約束をしていた当日。
飛行機のエンジントラブルで彼は休日出勤。
デートは流れた。
何度も謝られた。
どうせみんなそんなもんだよ。
こう言うのって、これが気まずくて連絡を
取らなくなるものでしょ、と思い
その謝罪を私は軽く流していた。
ところが彼は違った。
埋め合わせの日程をすぐに提示してきた。
そして、電話をしないか?と誘ってきたのだ。
(変な人だな、やっぱ)
電話をしてみると、彼はずっと喋り続けてくれた。
好きな服の話やドラマの話、野球の話や仕事の話。
聴いているのが楽しくて時間を忘れられた。
彼は最初に「付き合ってよ。」と言ってくれたが
私は断った。
一度しか会ったこともない
直接話したこともない
お互いのことを全く知らない。
彼だって今までの人と同じ。私の家や本性を知ったら
きっと離れていく。
まして私は学生。彼は社会人。
うまく行くわけない。そう思ったから。
彼はそれでも電話で何度も言った。
「俺、愛美のこと結構好きなんだよ?」
「なんかの手違いで彼女になったりしない?」
「彼氏候補にどう?ダメ?」
だいぶ積極的な攻めの姿勢で。
その度に私は
「今はいいかなー」
「気が向いたら」
「付き合う気ないよ、そんな言われても」
と突き放し続けた。
そんな会話をダラダラと1ヶ月ほど続けて
気付けば12月も半ば、年の瀬に近づいていた。
彼が私を2度目のデートに誘ってきた。
"江ノ島にドライブデートをしよう。"
デート前日。私は怖くなってしまった。
彼と話すのが楽しい、そう思ってる自分が
心にいたから。
もしこれで嫌われてしまったら?
合わないな、って思われたら。
だったらこのまま話しているだけでいい。
これ以上傷つきたくない。
そんな気持ちが先に出た。
恐る恐るLINEを開き、メッセージを送る。
「ごめんなさい、明日のデート急用で行けなくなっちゃ った。」
「そっか、なんかそんな気はしてたよ。
大丈夫だよ!」
「ごめんね」
「会ったら明日伝えようと思ってたことがあって
今電話できる?」
なんとなく分かったような気がした。
私が「うん」と返すとすぐに電話がかかってきた。
『もしもし、』
『ごめんね、急にかけて』
『ううん、こちらこそドタキャンでごめん』
『仕方ないよ!用事だもん、、っと、えーと
話っていうのはさ、、、えっと、愛美。
らいかと付き合わない?』
『…………。』
『あれ、聞こえる?』
『…うん。聞こえてる。』
『どう?だめ?』
『嫌いとかじゃないし、らいかはとってもいい人。
だけど、今告白してくれてる人が他にもいて…
憧れてる先輩だし、仲のいい友達もいるの。
ゆっくり考えたいの、、、だから今すぐはごめん』
『…そっかぁ、。』
『話すの、やめる、?』
気まずくなって聞いた時だった。
『なんでよ!!いいじゃん!今まだ通り話そ???
それにらいか、諦めるなんて言ってないよ?
絶対に愛美に好きって言わせるんだから。
らいかは好きだよ、愛美のこと』
意外だった。
男の人ってみんな諦めると思ってたから。
でもその返事に安堵する自分もいた。
彼は宣言通り、それからも変わらず電話をかけてきては
その日にあったことを話してくれたり
昼ごはんのメニューからテレビの話まで
面白おかしく話す。
気付いたら笑顔になっていて、
気付いたら時間は過ぎている。
そんな毎日が当たり前になって、
私はとうとう先輩と友人に告白の返事をした。
"気になってる人がいるので付き合えません"と。
クリスマスイブ。
彼は北海道の実家に帰省していた。
私は莉奈と咲乃と六本木の
クリスマスマーケットに出かけた。
いつも電話してる時間。
今日は私が出かけていて遅いから
電話はできないと断っていた。
けれど…帰り道なんとなく彼の声が聴きたくなった。
なんの前触れも無しに電話をかける。
♪♪♪
『もしもし』
『どうしたの?愛美がかけてくるの珍しいね』
『な、なんとなくだよ。非リア同士クリスマスくらい
傷を舐め合ってもいいかと思ってさ。』
『っははは、ひどいな、だったら愛美がらいかの
彼女になればいいのに。』
『また、そーゆーこと言う』
『結構真剣に思ってるんだけどな、』
『はいはい』
『でたよー、その愛美のはいはい。ってやつ。
すぐあしらうんだもん』
『地元楽しんでる?』
『まぁね、久々だから』
『楽しんでね、メリークリスマス』
『気をつけて帰りなよ、メリークリスマス。』
大した会話ではなかったのだけれど
やけに落ち着いた。
いつもの儀式のようになっていたから。
年末とは忙しいもので私も彼も予定が立て込んでいた。
数日電話できない日が続き、
やっと電話をできたのは30日だった。



