今日は我慢しない。


 そして、一時間後。

 クタクタの体を引きずり息を切らしてたどり着いた体育館で、ステージの上に優勝条件であるトロフィーをつかむ佐柳を見た。


「優勝は佐柳会長~~~!!」


 パーン!とクラッカーが一斉に鳴らされ、エンディングにふさわしい豪勢なBGMが流れる。

 佐柳が爽やかな笑みでトロフィーを天高く掲げると、みんながわぁ!と沸きあがり拍手する。

 ま、負けた……。


 疲労が限界に来てその場にクタッと座り込むと、後ろの方から悔しそうな声がする。


「クッソォ~!! 結局佐柳かよ~!!」


 原田くんも今来たんだ。

 私と同様、ゼェゼェと息を切らしてその場に倒れこんでいる。

 私も原田くんも、この一時間なんとかハンターから逃げ切ったところ。

 トロフィーをゲットせよ!という最終ミッションをクリアするため校舎内を駆けずり回り、たった今体育館までやってきたのだけど、あと一歩のところで、そのトロフィーを佐柳にサクッととられてしまった。

 悔しくないわけがない。

 疲労が一気に体を襲う。