今日は我慢しない。

「まだ発情期(ヒート)にはなってないから、薬飲んでたら普通は発情しないはずなんだよね。 でも強くてかっこいいαがいたりすると、ヒートじゃなくても反応して発情しちゃうことがあるんだよ」


 強くてかっこいいαに、反応して発情……?


「フフフ、結果そのαに助けてもらったんでしょ? 大丈夫、よくあるよくある☆」

「えっ」

「あ、今後もそのαくんに手伝ってもらったらどうだろう? ま、一応薬は出しておくけどね。 これ飲み続けるよりαに手伝ってもらって自然に発散したほうが断然健康にいいよ~!」


 朗らかな笑顔でグッと親指を立てた田村先生は、次の人が待ってるからと、まだ理解が追いついてない私を診察室から追い出した。


「……え?」


 ちょ、ちょっと待って。

 つまり私、


 佐柳に発情してたってこと……!?