「ん、嫌い、αなんて、嫌い」
今日まで我慢してきたはずの涙はタガが外れたみたいに流れ続けて、耳の方まで伝ってくる。
同時にこれまで内に秘めていた弱音が口からこぼれだしたことに私は気付いていなかった。
「私、頑張ってるのに……っ、ずっとΩだってバレないように……頑張ってきたのに」
――昔は勉強も運動も、まったくできなかった。
力だって弱くてバカにされるぐらい何もできなかったけど、強くなるためにたくさん努力してきた。
努力を重ねて、やっと誰かを助けられるぐらい強くなれた
だけどこの世界は残酷で
「Ωになんかなりたくなかった……っ」
14歳の時、私はΩと診断された。
せめてβだったら、αだったらって、何回も何回も思った。
Ωのお母さんは生きてるだけで揶揄われて、傷つけられて……挙げ句の果てにビッチのレッテルを着せられたまま死んじゃったから。
もし私がαだったら
お母さんが苦しんだ人生も、私が生まれたのも、少しは価値を見出せたのに
どんなに頑張っても私はただのΩで、無力だった。
「どうして……?」
どうして私、Ωに生まれちゃったの
「も、さいあ、く」
お母さん、ごめん。
私、強くなれなかった。
「――ごめん」
今日まで我慢してきたはずの涙はタガが外れたみたいに流れ続けて、耳の方まで伝ってくる。
同時にこれまで内に秘めていた弱音が口からこぼれだしたことに私は気付いていなかった。
「私、頑張ってるのに……っ、ずっとΩだってバレないように……頑張ってきたのに」
――昔は勉強も運動も、まったくできなかった。
力だって弱くてバカにされるぐらい何もできなかったけど、強くなるためにたくさん努力してきた。
努力を重ねて、やっと誰かを助けられるぐらい強くなれた
だけどこの世界は残酷で
「Ωになんかなりたくなかった……っ」
14歳の時、私はΩと診断された。
せめてβだったら、αだったらって、何回も何回も思った。
Ωのお母さんは生きてるだけで揶揄われて、傷つけられて……挙げ句の果てにビッチのレッテルを着せられたまま死んじゃったから。
もし私がαだったら
お母さんが苦しんだ人生も、私が生まれたのも、少しは価値を見出せたのに
どんなに頑張っても私はただのΩで、無力だった。
「どうして……?」
どうして私、Ωに生まれちゃったの
「も、さいあ、く」
お母さん、ごめん。
私、強くなれなかった。
「――ごめん」



