今日は我慢しない。

「……保健室でもらってくる。待ってて」


 佐柳は珍しく苛立った様子で、仕方なさそうにドアの鍵を開けた。


「っ、いい!」


 声を大きくした私に、佐柳が顔を顰めて振り向く。


「自分で行く」

「は……?なに言ってんだよ、無理だろ」

「無理じゃない」


 私はうまく動かない体に鞭打ってフラッと立ちあがった。

 熱いし息苦しいけどなんとか歩けそう。

 人に見つからないようにして行けば、きっとなんとかなる。なんとかする。


「どこが大丈夫なんだよ……!」

「うるさいっ、ほっといて!」


 大丈夫。

 ちゃんと自分で何とか出来る。

 だってαの世話になるなんて、死んでも嫌だもん。