今日は我慢しない。

「すげぇ!どうだった?」

「俺βだけどなんかすげぇいい匂いしてさ。クラクラして、惑わされるっつーか、とにかくすげぇエロかった」


 フォーゥ♪と囃し立てる2人はそれで?と話の続きを催促する。


「すぐ保健所の人来て抑制剤飲ませてたけど、人混みじゃなく一対一で出会してたらヤバかったぜあれ」

「Ωってすげぇ美人なんだよな?抗える気しねぇわ」

「でもそれで襲ったらこっちがレイプ犯呼ばわりだろ?当たり屋じゃん、まじ迷惑」

「いや、でも合意ならいいって言うじゃん。うまいこと落として美味しい思いしたくね?」

「よし、やるかΩ探し!」


 男子たちが湧き立ったところで、私は制服に着替え終えた。荷物をまとめる。


「抑制剤持ってるやつがΩってことだよな」

「この学校の美人って言ったら、生徒会のー……」


 そこで私は勢いよく扉を開けた。


「楽しそうだね」
 
「「ふ、副会長!」」