「あはは。私で役にたてそうかな」
本当はかじったというか師匠に弟子入りしてゴリゴリの修行したんだけどね。
「たてるたてる!柔道できる女子なんてなかなかいないから今度の大会諦めてたけど、三条さんにダメもとで頼んでみてよかっ――」
山門さんは言ってる途中で突然腕が痛んだのか、苦しそうに顔を歪めた。
「大丈夫!?」
「あー大丈夫!これでもけがの治りは順調なんだよー」
「病院ではなんて?」
「あと一カ月すればよくなるって」
「一カ月……」
春の大会の予選は二週間後。
やっぱり団体戦に山門さんが出るのは難しそうだ。
「三条さん!!」
山門さんは元気な方の手で私の両手をギュッと握り、懇願するような目で私を見た。
本当はかじったというか師匠に弟子入りしてゴリゴリの修行したんだけどね。
「たてるたてる!柔道できる女子なんてなかなかいないから今度の大会諦めてたけど、三条さんにダメもとで頼んでみてよかっ――」
山門さんは言ってる途中で突然腕が痛んだのか、苦しそうに顔を歪めた。
「大丈夫!?」
「あー大丈夫!これでもけがの治りは順調なんだよー」
「病院ではなんて?」
「あと一カ月すればよくなるって」
「一カ月……」
春の大会の予選は二週間後。
やっぱり団体戦に山門さんが出るのは難しそうだ。
「三条さん!!」
山門さんは元気な方の手で私の両手をギュッと握り、懇願するような目で私を見た。



