今日、三条と花火大会に行く。
「……やべぇ」
どの服を着たら良いかわかんなくて色々試しだしたのは、14時半。
そのまま悩み続けて今度は髪をどうしようと悩みつつ見上げた時計は今、待ち合わせ30分前の16時を示していた。
え、遅刻じゃん。
俺、1時間半も迷ってたの?
髪と服装に迷って遅刻とか……女子か?
結局いつもの髪といつもの服に落ち着いて、急いでスマホと財布を手にして自室の扉を開けた。
クーラーのない廊下はムワッと暑くて、すぐに汗ばんだ。
外もきっと暑いな、とかそんなことを考えながら階段を降り出すと、浴衣姿で汗ばむ三条がポンと頭に浮かんだ。
すぐさま自分の額をゴツンと殴ってそれを追い払う。
……やばいな。やばい。
想像しただけで鎖骨のあたりが変にくすぐったくなった。
てか待ってる間ナンパされたりしないかな。
いやされるな。100パーされる。
てか花火見てる間他の男が三条のこと見るよな?
うわ、嫌だな。
とにかく早く行かないと。
何か飲み物を飲んでから出かけようと一階のリビングの扉を開けた。



