キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。





「麗琉くん、私は復讐は止めないよ。どけど……復讐が終わったら……麗琉くんはどうするつもり?


……まさか、


犯人と一緒に死ぬ、なんて……言わないよね?」







「……っ?!!は………、なん…で…。」



突然の言葉に喉に何かを詰まらせたように声を発することができなかった。





「さっきの話、ほんっとうに少しだけ違和感があった。……全てを終わらせるって、復讐のことだけじゃないよね?」



「………。」



全てが図星で不自然なくらいに目を逸らす。


青羽に澄星に、俺は毎回過去を打ち明ける人間をまちがっている。




「なんで……なんで、澄星は…。そんなに俺を助けようとするの?救われたと言って所詮他人、どうでもいいでしょ?……何様になりたいわけ?」



こんなこと思ってもないのに、心はぐちゃぐちゃで酷い言葉で突き放してしまう。




けれど、俺だったらそう思う。


親友でも家族でも所詮他人であって、自分じゃない。

そう考えると、他人の意思を捻じ曲げ、俺を引き留めようとする意味が分からなかった。


確かにいきなり隣人が殺されたとか言ったら不気味で仕方がないが、それでも……俺だったらわざわざこんな真正面からぶつかりになんて行くわけない。



だから……どうして、こんなに俺に真っ直ぐ向き合うんだ……?




澄星の返答は予想をはるかに超えていた。