キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。

✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯✯





「ねぇ……麗琉くん。……やっぱり、あなたは犯罪者なんかじゃないよ。」



「……っ!!っは、今の話聞いてたでしょ…。」

また俺に啖呵切ったときみたいにまっすぐとした瞳を向けてくる。


ずっと思ってたけど、この瞳は俺と真逆で、正義感に溢れている。

眩しい……そんな言葉じゃ足りないくらい輝いている。


そんな目を向けられたくなかった。
まだこんな大罪を犯して最悪だ、と罵ってくれる方が楽だった。





「うん。……全部聞いたよ。たしかに殺し屋は犯罪者だけど……ちゃんと復讐という理由があった。家族を想っているんでしょ?麗琉くん本当はすっごく優しい心の持ち主だよ。」


「……っ、そうやって俺の復讐を止めるつもり?」



……復讐をやめる気はないけど、かなり俺の心は澄星の言葉に揺らいでしまっている。





「違う、そんなつもりないよ。……ここまでの話を聞いて止められるわけがない。いや、止めたくない。ただ、麗琉くんの表情……いつもと違って揺れてる。


…ねぇ、麗琉くんはずっと…認めてくれる、この言葉を望んでいたんじゃないの……?」


「……っ!!」



驚きを隠せない。
まさか……俺のポーカーフェイス崩れていたなんて……。


なんで、見透かされてしまうのだろうか。



そしてまた間髪入れずに尋ねてくる澄星の言葉にさらに動揺をしてしまう。