キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。





「……フッ。だよね、麗琉ならそー言うと思った。だから、来たんだよ。どういうことか分かる?」


「………。」

……何を言っているのか何もわからない。




「本当はお前を止めるつもりだったからけど、その覚悟の決まった顔見れば止められないよね〜。ま、代わりに俺も一緒に犠牲になるけど。」


「は?」



いつも通り何も変わらない様子でわけわからないことを言う青羽に眉を寄せた。



……一体、こいつは何をするつもりなんだ?





「俺も犯人探しの手伝いするってこと。こう見えて顔広いし、ハッキングもできる。お前と違って情報収集得意なんだけど?」


「…………。フッ、」


最初から、そのつもりで来たのか……




ほんと、青羽はずっと俺の味方で居てくれる。


いつまでも、ずっとありがと。巻き込みたくなかったけど一緒に闇に堕ちてくれたことは、感謝してもしきれない。



なんて、心のなかでつぶやいた。