キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。





「へぇ、で?」


「は?」


興味なさそうに相槌を打ち、続きを求めるような言葉に返答を窮してしまう。



……自分から話を聞きに来たくせして、なにが言いたい…?





「……そんな覚悟決めたような顔しといて、話はそれで終わり?まぁ、それならそれで俺はいいけど、麗琉が安全なんだし。」



「……っ!!」



少し苛ついたような鋭い言葉に全てを悟る。



あぁ……もうだめだ、全部がバレている。

やっぱり、迎え入れるんじゃなかった。





「わかった。……もういい、白状する。」



そこで息を吸い、もう一度覚悟を決める。


……あんなやつを探し出すのが難しいことも、あいつは俺の命を狙ってることも、わかってる。


それでも…………。






「俺ら平瀬家に対して相当な恨みを抱いているあいつは、最後の復讐として、親父の息子である俺を絶対狙ってくる。……だから、俺はそれを逆手に取って…


俺は、神々亜久都を殺す。


俺が……家族の、復讐をする。



そして……す・べ・て・を終わらせる。」




もうとっくのとうに自分の命がどうなってもいい覚悟くらいできている。