「麗琉くんは犯罪者なんかじゃない、何も変わってないじゃん!!私には、悪い人には見えない。こんなにも優しいんだから。理由もなくあんな事するはずないよ!!」
……迷惑かもしれない。これはただの私のわがままでしかない。
麗琉くんに恩返しをしたい私が無理やり恩を返すわがまま。
それにあんな苦しそうな瞳をしていた麗琉くんを放っておけない。
「……っ!!な、にそれ……ッ、……何も知らないくせにして俺に介入してくんなッ!!」
「わかってるよ!!そんなのっ。私に麗琉くんのことがわかるはずない!でも、あなたを正体を知ってあなたを理解しようとしたいの!今度は私が麗琉くんを救いたい!!」
声を荒げる麗琉くんに思わず私も声を上げてしまった。
頭の中は真っ白だけど必死に言葉を紡いだ。
「………っ、もう…や、めろ、帰れ…。」
なんて言葉では突き放すくせに声だけは震えている。
そんな麗琉くんに私は問いかけた。



