キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。

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「あれ……？あぁ…、もう朝なんだ………起きなきゃ……。」



壁にかかる時計と眩しい光を見て、あっという間に朝が来たことを実感する。

時計は9時近くを指していていつもなら遅刻している時間。


土日だからといって久しぶりに遅くまで寝てしまった。




しょぼしょぼする目を擦りながら理由もなくスマホを開く。


が、昨日の出来事を思い出してパタリとスマホをあった場所に置き直した。







『………。俺は………犯罪者だ。だから、もう俺に関わるな……澄星。』





あの言葉の意味が未だにどういうことか分からなかった。

昨日はあのあと何を考えてもどうにもならなくて、無理やり忘れて帰ってきて寝たのだった。




それでも、麗琉くんの言葉が気になりすぎて、どうやって家まで帰ってきたのかなんて記憶がないけれど。





………はぁ、どうしたら、いいの…？

いや…、私はもう何もしないほうが麗琉くんのためになるのか……。


もう考えることすべてがぐっちゃぐちゃに絡まってほどけなくなっていた。

何も考えられない。