キミの手を握りしめて、離さないで、繋ぎ止めて。

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「はぁ……。ほんと、最悪……こんなんならさっさと帰ればよかった……はぁ、」



私は真っ暗で誰もいない道を歩きながらさっきとは違う大きなため息をついていた。





学校からお墓には直行したから、お墓参りが終わった後そのまままっすぐ家に帰れば、こんな時間になんてならなかったんだけど……


墓苑を出てすぐに雨が降ってきて、しかも予想以上の大粒の大雨で、しまいには強風で傘が使い物にならなくなり。



と、すぐに諦めて近くのファミレスに入ったのだ。


まぁ、すぐ止むだろうって高をくくってたんだけれど。




そしたらいつまで経っても止まなくて、外に出ようかで出まいか悩んでいるうちに雨が止んだのだが。

21時とか訳わかんない時間になってしまったのだ。


本当に最悪すぎる……