クールな彼と秘密の甘い同居。

花江さんと優くんの関係について考えてると最近湧いてくる感情だ。


自分が自分ではなくなるみたいでやだなぁ。


そんなモヤモヤした気持ちでいっぱいになりながら、支度をする。

「ふふっ、うんっ!一緒に行こっか!」

って、一緒に行こうなんて、図々しいかな?

「ん......。俺、亜衣といる時間が一番好き」


そっぽを向きながら少し頬を赤くした優くんがそうぼそっと呟いた気がした。

え......優くんがそんなふうに思ってくれたなんて......!

嬉しくて開いた方が塞がらない私を見て何か勘違いしたのか

「俺といんのやだ......?」

と悲しそうにつぶやいてきた。


か、かわいいっ


優くんの犬耳がしゅんと下がっているのが見えた。


もちろん優くんに犬耳なんてないけど、しょぼんと落ち込んでる優くんを見て、そんな風に見えた。


「優くんとあるの私も楽しいよ......!一番好き......っ」