武「今さらどの面さげて来やがった!?」

ふふっ。

由衣「どの面って……、勿論このキレイな顔だよ?
   昔より可愛くなったでしょ?あ、でも私は
   どちらかというと美人系かな?」

武「なっ!?」

彰「……やっぱりお前は顔だけ良くて、性格はクズだな。」

由衣「褒めてくれてありがとう。まさか彰から褒めて
   もらえるなんて。」

彰「……お前っ!!」

ん~!鬼神を煽るの、最高に楽しい!
彰の言う通り私の性格、終わってるのかな?
ま、鬼神には言われたくないけどね~。

……目の前から凄い殺気を感じる。

健「おいお前……さっきから何ヘラヘラしてるんだ?
  まさか3年前のこと、忘れてないよな?」

由衣「……覚えてるに決まってるでしょ?
   忘れられないからこうやって学校にまで
   来てあげたんじゃん。」

声のトーンを下げ、少し殺気を含ませて教えてあげる。

健「っ!?」

彰「………どういうことだ?俺達がここにいるとわかって
  来たのか?」

晴馬「確かに、会話から察するにそう捉えられますね。
   もしかして俺達鬼神に復讐しに来たのですか?」

彰と晴馬はまだ冷静ね。殺気は少し出ているけど。
それに晴馬は勘が鋭い。冷静すぎない?

武「お前、晴馬が言っていることは本当か!?
  許せねぇ!!!!おい、表でろ!」

由依「相変わらず短気ね。まだ何も言ってないのに。」

健「………おい、人を煽るのがうまいな。
  まあどうでもいい。あんなことをしておいて
  楽しい高校生活を送れると思うなよ。」

健も冷静になった。殺気はすんごい出てるけど。

由依「そんなこと重々承知してるわよ。」

そう、そんなことわかってる。わかっててもどうしても復讐したかった。
コイツら鬼神とあのオヒメサマにね。

由衣「まあそんなことどうでもいいじゃない。
   それよりオヒメサマにも会って挨拶したいな。
   久しぶりの再会だもの。」

健「はっ!?あんなことしておいて、会わせるわけないだろ!?」

由依「あんなことって………。前も言ったけど、
   あれはあの子の自作自演よ。」

ま、こんなこと言っても信じてもらえないことくらいわかってる。だからそれが嘘だって、あなた達が勘違いしてるって復讐で教えてあげる。

彰「まだそんなことを言ってるのか!?」

武「最低だな!」

なんとでも言ったら?あとで後悔するだけよ。