……あ?

目覚めたら、何故か小夜の部屋にいた。

頭に冷えピタついてるし、氷枕用意させてるし、って、ゼリーまで。

これは、一体どう言うことなんだ?

まずなんで小夜が俺を運べたんだ?

そんなことを考えていたら、小夜が戻ってきた。

「大丈夫⁈目を覚ましたっ‼︎って、伊集院さん!」

なんだ…?その言い方だと、俺だと気づいていなかった感じだ…。

小夜に話しかけようと思い、近づいた。

だが、小夜は慌ててどこかへ行った。

戻ってきたかと思えば、新しい氷枕を用意してくれて、体温計まで持ってきてくれた。

「はい。計りますね。ーーピピッ
え?!38.9もありますよ⁈ゆっくり、安静に!しててください。今、お粥持ってきますから。」

「ほら、食べて。熱がある時ほど食べた方がいいんですよ。」

この状況に、頭の中がはてなマークになった。

小夜はどうして、俺に構うんだ?

頭の中では、なんだコイツと思っている。

だが,心の中では、心臓がバクバク言って、うるさかった。