「うーん。もうごまかしても仕方ないだろうから言うけど、あったと、思う」
「前にあゆが友達が悠樹くんと色々あった、て言ってたけどその人かな?」
「うん‥」
「あゆが友達に酷いことされたから直正くんに悠樹くんと付き合いやめて欲しいって言ったって前聞いたけど、その人のこと?」
「うーん。今言うのも何だかだけど、あゆの友達には悠樹何人も手出してて」
「直正くんはあゆより悠樹くんとの友情?選んだってこと?」
「んー、て言うか、俺は俺、悠樹は悠樹だし。俺なりにあゆのことは大切にしてたし、俺と付き合ってるのに連れ関係ないじゃん?て」
「そう、ですね」
あゆの気持ちも直正の言い分も分からなくはない。はっきりしているのは彼が本当にどうしようもない人間で、許す隙間が1ミリもないということだ。
「悠樹には諦めるように俺からも言っとくから」
別れ際、直正はそう言った。
直正の後ろ姿を見ながら考えた。もう1度やり直せば、彼は本当に変わるのだろうか。今度こそ私は幸せになれるのだろうか。
いや、この瞬間にも湧き上がるのは恨み。私はこの恨みの渦を消すことができない。彼と笑って話せる時など、永遠に訪れないだろう。
悠樹とはもう終わったのだ。
直正と待ち合わせたコーヒーショップの隣にはビデオレンタルの店が並んでいた。ガラス張りの入り口の向こうに人だかりが出来ていて、なんだろうと思い近付いた。
自動ドアの横に小さめの黒板が置かれていて、ミニライブと書かれている。2人の男性のポスターも一緒に貼られていて、片方の人がギターを抱えていたことから、この2人が歌いに来ているのだと想像できた。店内からギターの旋律が響いている。ドアをくぐり店の中へ入った。
「前にあゆが友達が悠樹くんと色々あった、て言ってたけどその人かな?」
「うん‥」
「あゆが友達に酷いことされたから直正くんに悠樹くんと付き合いやめて欲しいって言ったって前聞いたけど、その人のこと?」
「うーん。今言うのも何だかだけど、あゆの友達には悠樹何人も手出してて」
「直正くんはあゆより悠樹くんとの友情?選んだってこと?」
「んー、て言うか、俺は俺、悠樹は悠樹だし。俺なりにあゆのことは大切にしてたし、俺と付き合ってるのに連れ関係ないじゃん?て」
「そう、ですね」
あゆの気持ちも直正の言い分も分からなくはない。はっきりしているのは彼が本当にどうしようもない人間で、許す隙間が1ミリもないということだ。
「悠樹には諦めるように俺からも言っとくから」
別れ際、直正はそう言った。
直正の後ろ姿を見ながら考えた。もう1度やり直せば、彼は本当に変わるのだろうか。今度こそ私は幸せになれるのだろうか。
いや、この瞬間にも湧き上がるのは恨み。私はこの恨みの渦を消すことができない。彼と笑って話せる時など、永遠に訪れないだろう。
悠樹とはもう終わったのだ。
直正と待ち合わせたコーヒーショップの隣にはビデオレンタルの店が並んでいた。ガラス張りの入り口の向こうに人だかりが出来ていて、なんだろうと思い近付いた。
自動ドアの横に小さめの黒板が置かれていて、ミニライブと書かれている。2人の男性のポスターも一緒に貼られていて、片方の人がギターを抱えていたことから、この2人が歌いに来ているのだと想像できた。店内からギターの旋律が響いている。ドアをくぐり店の中へ入った。
