「どうしたの?」
「あ、こんな時間にごめんなさい」
驚いて当然だ。電話をかけたのは初めてだった。
「いいけど、どうしたの?」
「あ、あの」
心配そうに問いかけてくる近藤の声を聞いていると涙が出てきた。
「凛ちゃん?」
「あ、ごめんなさい」
尋常でない私の様子に気付いているだろう。私も何と言葉にすれば良いのか分からなかった。
「どこにいるの?外だよね?ひとり?」
少しずつ考えがまとまってきた。
「あ、財布なくしちゃって帰れなくなって」
そんな言い訳を考えた。
「あぁ、そうなの。迎えに行ってあげるよ」
「あ、でも大丈夫です。ひとりで帰れますから」
「こんな時間に危ないから」
これでは迎えに来てと言っているようなものだ。
「ごめんなさい。ちょっと動揺して電話しちゃって。ごめんなさい」
「とにかく行くから、何処にいるの?」
強い口調で言われ、私は結局近藤に甘えてしまった。
近藤を待つ間コンビニに入り鏡を見た。やはり頬に傷が出来ていてもうカサブタになっていた。明るい場所で見ると本当に泥だらけだ。入店した時、店員に2回見られるはずだ。
顔の泥はなんとか拭った。トイレットペーパーで膝の泥と血も拭いたけれど、血がかたまり肌とストッキングが張り付いている。肩は赤紫になり、腫れもひどくなった。
30分ほど経過し、近藤の車が駐車場に入ってくるのが見えた。
「あ、こんな時間にごめんなさい」
驚いて当然だ。電話をかけたのは初めてだった。
「いいけど、どうしたの?」
「あ、あの」
心配そうに問いかけてくる近藤の声を聞いていると涙が出てきた。
「凛ちゃん?」
「あ、ごめんなさい」
尋常でない私の様子に気付いているだろう。私も何と言葉にすれば良いのか分からなかった。
「どこにいるの?外だよね?ひとり?」
少しずつ考えがまとまってきた。
「あ、財布なくしちゃって帰れなくなって」
そんな言い訳を考えた。
「あぁ、そうなの。迎えに行ってあげるよ」
「あ、でも大丈夫です。ひとりで帰れますから」
「こんな時間に危ないから」
これでは迎えに来てと言っているようなものだ。
「ごめんなさい。ちょっと動揺して電話しちゃって。ごめんなさい」
「とにかく行くから、何処にいるの?」
強い口調で言われ、私は結局近藤に甘えてしまった。
近藤を待つ間コンビニに入り鏡を見た。やはり頬に傷が出来ていてもうカサブタになっていた。明るい場所で見ると本当に泥だらけだ。入店した時、店員に2回見られるはずだ。
顔の泥はなんとか拭った。トイレットペーパーで膝の泥と血も拭いたけれど、血がかたまり肌とストッキングが張り付いている。肩は赤紫になり、腫れもひどくなった。
30分ほど経過し、近藤の車が駐車場に入ってくるのが見えた。
