夜になると彼が来た。今日は大学も休みのはずだが何をしていたか問えばまた機嫌を損ねることになりかねない。今私に会いに来てくれているだけで十分だと思うようにしていた。
「腹減ったな」
彼は第一声で言った。
「何か作ろうか?」
料理は得意ではないけれど、家庭的な女になりたくて自炊をするようにしていた。彼に好きでいてもらうためだ。
「お前料理下手だしな。なんか食いに行く?」
「うん」
昼間のデートはしたことがないけれど、夜中に部屋で過ごすだけの頃に比べれば外食できるようになったのは進歩している。彼は私とのことをひたすら隠そうとしていたし、いつも彼女はいないと平気で言っていた。未だに直正にも話してくれていない。
「どこ行く?」
車に乗ると彼は片手で私の手を握った。こんな瞬間に私の胸はときめかずにはいられない。彼が好きだと改めて思うのだ。
「どこでもいいけど」
こんな時間に営業している店は限られている。家からは少し離れたファミリーレストランに入った。
オーダーをとりに来たのは若い男性店員だった。
私は半袖シャツと短いパンツを履いていて少し寒いと薄着を悔やんでいたところだった。
「あの店員、お前のこと見てた」
不機嫌に言う彼。独占欲がとても強い彼に最近は驚かされることが多い。
「見てたって注文してるんだから見るでしょ?」
「お前がそんな格好で色目使ってるから」
「使ってないから」
こんな会話になることも多く、心外だった。彼の中で私はそんなにはしたない女なのだろうか。心も身体もすべてが彼のためにあるのに。
「腹減ったな」
彼は第一声で言った。
「何か作ろうか?」
料理は得意ではないけれど、家庭的な女になりたくて自炊をするようにしていた。彼に好きでいてもらうためだ。
「お前料理下手だしな。なんか食いに行く?」
「うん」
昼間のデートはしたことがないけれど、夜中に部屋で過ごすだけの頃に比べれば外食できるようになったのは進歩している。彼は私とのことをひたすら隠そうとしていたし、いつも彼女はいないと平気で言っていた。未だに直正にも話してくれていない。
「どこ行く?」
車に乗ると彼は片手で私の手を握った。こんな瞬間に私の胸はときめかずにはいられない。彼が好きだと改めて思うのだ。
「どこでもいいけど」
こんな時間に営業している店は限られている。家からは少し離れたファミリーレストランに入った。
オーダーをとりに来たのは若い男性店員だった。
私は半袖シャツと短いパンツを履いていて少し寒いと薄着を悔やんでいたところだった。
「あの店員、お前のこと見てた」
不機嫌に言う彼。独占欲がとても強い彼に最近は驚かされることが多い。
「見てたって注文してるんだから見るでしょ?」
「お前がそんな格好で色目使ってるから」
「使ってないから」
こんな会話になることも多く、心外だった。彼の中で私はそんなにはしたない女なのだろうか。心も身体もすべてが彼のためにあるのに。
