「葉月ちゃん!
 早く返して
 あげなよ!!」



友達の隣で泣く
真美ちゃん。



「あたし…知らない!」



だってこれは
お母さんが買って
きてくれたんだもん。



「…ぅ…知ら…ない…。」



泣きながらあたしは
みんなに訴えた。



あたしは真美ちゃんの
鉛筆なんか盗んでない!



みんなどうして
信じてくれないの…?