「葉月ちゃん…その?この子
 から聞いたんだけど・・・」




西君が言いにくそうに
口を開く、




「水かけて、押し倒した
 んだって・・・?」



「押し倒してなんかない!
 押し倒されたのはあたしだよ」



店の中の人達も
何事かとこちらを
見てる。



「じゃあ、水は・・・?」



涼ちゃん・・・、
涼ちゃんはあたしを
信じてくれないの・・・?



「・・・。」



あたしは何も言えなかった。