❁live your life❁



こんなに笑ったのは、いつぶりだろう



いつも笑ってた幼い頃が脳裏をかすめる


その中心には必ず珠希がいた



「あ〜、久しぶりに笑った。本当、お前には負けるわ」



お茶を二人分コップに淹れ、珠希に渡しテーブルに並んだ中から鮭おにぎりを手に取り、口に頬張る



誰かと食べる食事は、美味しく感じた



お腹も満たされた時、珠希がポツリと言う



「そう言えば、何で一人暮らしなの?」



確かに、珠希からしては俺一人だけ ここに戻って来た事に対して疑問でしかないだろう



それは分かっている



普通ならば、家族で帰って来るだろうから