無意識に足を向けた懐かしい公園
ビュッと冷たい風が吹いて、その風は俺の心を一瞬で冷やした
「お前さ、マジうぜぇから。付き纏うのやめろよ」
お前が、もし俺の過去を知ってしまったら…
その時、お前に俺が どう映るのか…
それが、とても怖い
「…久しぶりだね、この公園。覚えてる?私と汐月と海月と毎日ここで夕陽を見てたの。日が落ちるまで、ずっと……ッ」
頼むから、もう関わるな
気が付けば珠希の胸ぐらを掴んでいた
「少し黙れよ。俺の前で昔の話しをするんじゃねぇ」
臆病な俺は、珠希と向き合う事すら出来ない
珠希から手を離し公園を後にした



