ドサッとスクールバッグをテーブルに置き、重力に逆らわずベッドに体を投げ出した 目を閉じると先程の珠希のショックを受けた顔が思い出される ゆっくりと目を開けベッドの横にある棚の上から写真立てを手に取った そこには俺と同じ顔が映っている 無邪気な顔で笑う写真の中のもう一人の俺は、小学生のまま 再び目を閉じ、当時の事を思い返す 思い返した所で、どうにもならないけれど