アンチと景親と俺は、偶然にもクラスが一緒だった
「隣の白峰って女子が可愛いって話しなんだよね。誰か知り合いとかいる?」
期待を含んだ目で見られるが…
「俺はいねぇ。悪ぃな、期待に応えてやれなくて」
あからさまにガックリと肩を落とすアンチの横から景親が救いの手を差し出した
「あー、俺いるわ。彼女が白峰」
「マジで!?カゲチー、マジ神」
アンチは景親の手を取り握りしめて崇めているが、景親本人は最大限顔が引きつっている
「男から手ぇ握られても嬉しくねぇって」
そう言いながらブンブンと腕を振り払い除ける
そんな他愛のない話しをしていると入学式に出ていた奴らがゾロゾロと教室に入ってきた



