入学初日
朝っぱらから何故か喧嘩に巻き込まれ、とりあえず向かってくる奴らを返り討ちにした
噂では聞いていたが、ここまでとは正直ビックリだ
小学校から始めた空手が、まさか こんな所で役に立つなんて思ってもみなかった
騒動の中、やたら喧嘩慣れしている金髪男に目が止まる
ツーブロックで長い髪を後ろで束ねている
乱闘が始まって数十分、50人程いた奴らは俺含めた3人以外は地面に伏している
パンパンと制服を払っていると、ツーブロックの男が近付いてきた
「お前、強ぇな。俺、大柳景親。お前は?」
「須藤汐月」
とっくに入学式は始まってるであろう体育館へ足を向ける
「ってかさ、今更 入学式に出るのもダルくね?あ、俺 安藤智康(あんどうともやす)周りからは安と智でアンチって言われてる」
そう言った茶髪の男…アンチの一言で、入学式に出る事はせず教室で時間を潰した



