「それよりさ、高校。何処に決めた?」



「ん〜。家から近い白峰高校かな」



そうだ!今は思い出に浸ってる暇はない



中学三年になった私は、受験を目前に控えていた



「白峰って…確かに近いけど。あの学校の隣って、男子校の黒ヶ崎じゃなかった?柄悪いって有名じゃん。危なくない?」



「だって…私の脳みそで行ける所は白峰か聖学園しかないもん。でも聖学園は遠いし、全寮だし…」



進路の最終決定のプリントと睨めっこしながら、ため息が漏れる



「私は、中条かな」



「いいよね〜。賢い子は」



頬杖をつき來美を一瞥(いちべつ)する



そして無事 受験が終わり、猛勉強した結果、見事 白峰高校に合格した私は この春から高校生になる