私が離れたのを確認した聖奈は、助走をつけると男に向かって飛び蹴りをかました えー!!? 目を丸くして固まっていると私の腕を掴み、バイクの方へ走り出した 男達から距離をとった時、頬に傷がある男は昨日と同じように倒れている人達を置き去りにして一人だけ逃げようとした それを阻止するかのように汐月が男の行く手を阻むと、その顔に向かって拳を繰り出した 鈍い音と共に男が地面に手をついた時、追い打ちをかけるかのように膝で下から顔を蹴り上げた 男は後ろに仰け反るように倒れた