❁live your life❁



「わざわざ送ってくれて ありがとう。じゃあ、おやすみ」




「あぁ。それと今日の飯代」


手に渡されたのはクシャクシャになった千円札



そして軽く手を上げ、名残り惜しさも微塵に感じさせず踵(きびす)を返し帰って行く



その後ろ姿を見えなくなるまで見つめていた



名残り惜しいのは私の方だ


もう少し一緒にいたかったな…なんて思うのは、きっと私だけなんだろうな




ゴールデンウィーク初日は、怖い目に合ったけれど 汐月との距離が少しだけ縮まったと信じたい