それが本当に あっと言う間で…
数秒で四人を倒して、残りの男達に向き直った時、店内から顔を出した店員さんが叫んだ
「警察に通報しました!!」
丁度その時、遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてきて 男達はサイレンを聞くなり意識を失って倒れている仲間をそのままにして、その場を去っていった
ホッとして全身から力が抜ける
未だ座り込んでる私に 息一つ乱れていない汐月が駆け寄って来た
「珠希、大丈夫か?」と言いながら、手を差し伸べてくれた
「うん……平気。ありがと……ゔッ」
その手を取り立ち上がろうした時 脇腹に痛みが走り汐月の手を取る事が出来ずに蹲る
するとフワリと体が浮いた



