「珠希!!」と汐月の声が聞こえた
痛みを堪えて、ゆっくりと体を起こすと さっき私を突き飛ばした男が 汐月から殴られている
汐月がその男に気を取られてる時、後ろから数人が襲いかかろうとしていた
「危ない!」
咄嗟に叫んだと同時に、汐月に向かって繰り出される拳
殴られるーーー
そう思った瞬間、汐月は身軽にそれを躱(かわ)すと 殴りかかった男の腕を掴み、背負い投げして地面に叩きつけ お腹に一発 拳を入れた
そして、振り向きざまに別の男の頭に回し蹴りを入れ、続けて 別の人の鳩尾(みぞおち)に蹴りを入れた



