ーーー汐月 「おい!!てめぇ!!」 外野で見ていた集団が、ぞろぞろと集まってくる 集団は、10人程…私を庇いながら一人で相手するなんて無茶だ そうだ、警察を呼ぼう 携帯をポケットから出したけれど、手が震えて なかなか番号を押せない すると、集団の中の一人が私の行動に気付き、近寄ってきて携帯を取り上げると、思いっきり私の頬を叩いたあと、力任せに突き飛ばした 「ーーーッ!!」 地面に叩きつけられた拍子に段差で脇腹を打ちつけ、声にならない痛みで その場に蹲る