「珠希ちゃん。手紙 書くね。また会えるよ。必ず帰って来るからね」


そう言った汐月に続いて…



「珠希。僕も手紙、書くよ。絶対、帰って来るから」



「うん…ッ私も、書く!大きくなったら、帰って来て。約束だよ?」



引っ越し当日、玄関先でした最後の会話は それ以上、続かなかった…


泣くのを必死で我慢して、言葉にならなかった



小学校になる年の3月、双子は九州へ引っ越しした