気になってるのは、それだけじゃない
ずっと…ずーっと胸に引っかかって取れない小さな棘
我慢してた涙は、まるで私の気持ちみたいに溢れ出して再び海へと落ちていく
海月にはずっと前から好きな人がいる
そんな人を好きになっても、自分の願いは叶わないのに
気持ちを伝えて、海月が私から離れて行くのが怖い
だから、この気持ちは心の中にしまっておかなきゃダメだって分かってるのに…
海月への好きが溢れて、もう自分では制御できない
「珠希。聞いてくれるか?」
泣き過ぎて嗚咽で声にならない私は、小さく頷いた
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