あぁ 私、苦しかったんだ…気持ちを吐き出す事が出来なくて 何だ…そっか…… いつの間にか止まらなくなった涙は海へと落ちていく このくらいで泣くつもりもなかった なかった筈なのに… アンチ君の指先が私の目元をそっと撫でた後、その手が背中に周り私を優しく抱きしめる 「そんなに苦しいなら、そんな恋やめてさ。俺にしとかない?大切にするから」 耳元で囁かれた言葉は波の音と混じっていて…