汐月の服を戻し部屋から出ると、母親が俺の部屋から出てきた 「海月、あなた起き上がって平気なの?」 「あぁ、もう平気。母さんこそ…その……」 あの日以来、俺の…俺達の部屋に近づく事すらしなかったのに 俺が何を言いたいのか察した母親は、少し困ったように笑った 「お母さんも大丈夫。お昼ご飯出来たけど、部屋に運ぶ?」 「いや、いいよ。行くから」 リビングに行くと二人分の食事が準備されていた こうやって母親と二人だけで食事をするのは久しぶりだった