❁live your life❁



気後れしそうな自分を鼓舞する



「…久しぶりだね、この公園。覚えてる?私と汐月と海月で毎日ここで夕日を見ていたの。日が落ちるまで、ずっと……ッ」



そう口にした時、何が起こったのか一瞬 分からなかった



気が付けば、グッと胸元を掴まれ睨まれていた



「ゆ…づき?」



「少し黙れよ。俺の前で昔の話しをすんじゃねぇ」



怒気を含んだ声で 静かに言う汐月に私は狼狽えた



何があって、今の彼になったのか…


記憶の中にある彼とは全く違う


私には分かる訳もなく ただ混乱するだけだった



その後、乱暴に手を離すと私を残したまま公園から姿を消した