いつまで病室にいる訳にもいかなくて、キャリーバッグを手に取った それを見ていた海月が口を開いた 「珠希。どこかホテルに泊まるのか?」 「うぅん、泊まらないよ。私、先に帰ってるね。海月、まだ退院出来ないでしょ?それに、お金もそんなに持ってきてる訳じゃないから」 「……まぁ、そうだよな」 海月が不貞腐れてるように感じるのは気のせいだろうか? 「海月、早く良くなって帰って来てね。待ってるから。おじさんとおばさんに宜しく伝えてね」 「…ん」 小さく返事した海月に手を振って病室を後にした