海月…海月ッ!!
やっとの事で暗闇に目が慣れてきた時、目の前にいた警察官が「動くな!!男性確保!!!」と大声を出し誰かを羽交い締めにし、拘束した
その時、視界に飛び込んできたのは横たわる海月の姿
息が荒く反応がない
海月の手元を見てみると腹部を押さえていて、そこから血が出ているのが分かった
「海月!!やだ!!死んじゃ、やだよ!」
足元から崩れるように座り込んで海月の顔を覗き込んだ時その瞳と視線が絡み合うけれど、すぐに海月の目は閉じてしまった
「いやーー!!海月ぃ」
体を揺するけど、その目は閉じたまま
「お気持ちは分かりますが、少し下がって居てください!」
背後から警察官に支えられながら強引に海月から離される



