ギュッと目を閉じ、やがてやってくるであろう痛みに歯を食いしばった でも、痛みはなかなかやってこない そっと目を開けてみると目の前で警察官に腕を抑えられ、動きを止められていた ホッして力が抜けて崩れそうになるけれど、汐月の安否が気になって足に力を入れる まだ、終わってない! 「あ、あの!向こうの方に、まだ人がいるんです!汐月……いえ、海月を助けて下さい!!」 警察官に保護された私は、その手を振りほどき捲し立てるように指を指しながら話した