❁live your life❁



「死に損ないが!!いい加減、離せや!!!」


そう叫びながら俺の肩に足を置き、グッと力を入れると同時にナイフを引き抜いた


その反動で地面に背をつくと、すかさず男が腹の上に跨りナイフを振りかざした


そのナイフを俺を目掛けて振り下ろされる


切っ先が目の前まできたその時、反射的に避ける


耳のすぐ横でガッと石にナイフが当たる音がした


ギリギリだった


痛みで意識が持っていかれ、集中出来ない



「クソ!大人しく刺されとけ!!!」


そう叫んだ男の背後に人影が見えた


「動くな!!男性確保!!!!」


そんな声が聞こえる中、珠希の声が聞こえた


「海月!!やだ!!死んじゃ、やだよ!」


霞んでいく視界には珠希の泣き顔があって、無事だった事が分かって気が緩んだ瞬間、俺の意識は飛んだ