外灯の光を反射して光る銀色のナイフ その手にはバタフライナイフが握られていた 「こうなったら、お前を殺して逃げてやる!!」 「っ!!!」 シュッと空気を切り裂くような音と共に顔の横をすり抜けたナイフ 男の腕を両手で掴むと目の前に拳があった ゴッと鈍い音が脳内に響く グラリと視界が揺れた瞬間、遅れて左腹部に鋭い痛みが走った 「…っく」 視線を下に向けると、男が握りしめているナイフが根本まで刺さっている