「汐月、ゴメン」 「気にすんな。お前だけじゃなかったのが幸いだ」 私達を後部座席に乗せ、車はゆっくりと発進していく 「いつもの所に行こうぜ」 不安と恐怖が私を支配していく中、汐月がそっと手を握ってくれて少しだけ安堵する 外の景色は遮光フィルムが貼られている為、全く見えず何処を走っているのかも解らない 暫くして車は停車した