コレに乗ったらヤバい
そう思って、グッと力を入れて踏ん張るけれど肩に回わされた腕から逃げる事が出来ない
「離してください!警察、呼びますよ!」
その言葉を聞いた男達は一斉に笑い出す
「呼べるモンなら呼んでみろよ!ギャハハ」
無理やり車に乗せれそうになった時、私を拘束している手が離れた
その瞬間、鈍い音が背後から聞こえた
振り向くと、汐月から殴られたであろう金髪の男の人は地面に伏せっている
「珠希、店の中に行け」
「う、うん。でも…汐月は?」
「いいから行け!」
震える足を何とか動かした時、運転席にいた黒髪の男が私の前に立ちはだかる
「どこ行くつもりだ?」
厳つい顔つきで気負けする



